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半沢直樹

ドラマ「半沢直樹」
最終回の半沢次長(堺さん)と大和田常務(香川さん)の演技は迫力満点でした
役者さんの演技は個性的で素晴らしかったですが、製作現場はどんな人物が仕切っていたのか

監督は福澤克雄さん
彼が役者さんたちの個性を引き出したのだと感じています
福澤諭吉さんの血を受け継ぐことで有名だそうです
撮影風景の写真を見るとかなり大柄な方
何かスポーツを?と思って調べるとやはり
彼は慶応大学のラグビー部出身
私は少年期にラグビーが好きでよくテレビ観戦していました
当時の日本のラグビー界の最強チームは新日鉄釜石
でも人気なのは大学ラグビーでした
早稲田、明治、そして慶応という時代
大学で日本一になると社会人日本一と一騎打ちするのが当時の日本選手権でした

プロ化の進む現代では学生は社会人に歯がたちませんが、当時はまだチャンスはありました
そのなかで慶大が社会人を破った試合を見た記憶があります
タイガージャージ旋風でものすごく印象に残っています
その場所でロックというポジションで暴れていた大柄な男
そう彼は日本一に輝いたトップクラスのラガーマンだったのです
ラグビーをプレーするには強靭な精神力と勇気が必要です
見た目は怖いが仲間思いで心優しい集団
半沢直樹像に通じるものがあるのでは?

私がラグビーを志した目的は「痛烈さ」
ラグビーってとても分かりやすいのです
基本的なルールはボールの奪い合い
逃げる相手からどのように奪い取ればよいか?
突進です!ぶつかって奪えばよいのです
逆に奪い取られないようにするには?
突進です!ぶつかって跳ね除ければよいのです
但しスポーツなので相手に怪我をさせてはいけません
そのためにルールが存在するのです
私は昔サッカーをしていました
数年プレーするうちに違和感を感じてきました
今では反則取られるようですがPKほしさにわざと倒れたり
見えないところで嫌がらせを受けたり
(いつだかジダンが耐えられず相手DFに頭付きして退場になりましたね)
何だかスポーツとしての煮え切れなさが悶々とありました
そこでテレビの影響もありラグビーをはじめました
(同期にはスクールウォーズの影響者もいましたが私は違います)
ラグビーは甘えが通用しませんでした
思春期だろうと格好をつけている暇はありません
練習もきつく、地味な印象ですがやってみると楽しいのです
思い切り相手にぶつかることが許されるのです
ラグビーではタックルを決めると賞賛されます
その瞬間はものすごい勇気とパワーを使います
どんな大柄な相手でも一瞬にして仕留める
この痛烈さが特徴だと思います

話を戻すと
ドラマ半沢直樹の世界は悪役を退治していくストーリー
社会の上下関係などのストレスを痛烈に打破していきます
この痛烈さがラグビーに通じるのかな、と
しかしあまり監督の話題はのぼりません
この方はあくまで黒子に徹しているのですね
ラガーマンはサービス業に向いているでは?

ドラマの舞台になったのはほとんど銀行内でした
観光地としては浅野支店長がアクアワールド大洗で家族サービスしていました
神戸六甲の夜景も綺麗でした
伊勢島ホテルが浮上してきた際、舞台はあの伊勢志摩に?
と思いましたが湯浅社長の精悍な姿だけを印象に残してあっけなく終えました
あまり掘り下げないほうがバランスが良いのでしょうね
ただ人気ドラマのロケ地めぐりは観光の起爆剤になります
次回はどこか景色の良い地方へロケなんて(温泉地?)
福澤監督いかがでしょうか?